小城市長選・元副知事の南里氏初当選
岡田将平
佐賀県小城市長選が23日、投開票された。無所属新顔3氏の争いとなり、元副知事の南里隆氏(64)が元市議の藤田直子氏(72)、元市課長の高塚誠氏(55)を破り、初当選した。
5期務めた現職が引退し、20年ぶりに新顔同士の選挙戦となった。当日有権者数は3万6120人、投票率は55・23%(前回35・55%)。
南里氏は、県職員としての行政経験や人的ネットワークをアピール。「ふるさとへの恩返し」をしたいと訴えた。
市内には歴史、文化、自然といった地域資源が多くあるとして、「おぎブランド」を確立し、情報発信に力を入れると主張。県が2029年の開学を目指す県立大の学習拠点や企業の誘致も掲げた。
藤田氏は長年放置されている総合運動公園計画跡地の利活用や小中学校の給食費の段階的な無料化などを公約に掲げた。高塚氏は「生み育て 住み続けたいまち」をスローガンに、スポーツ施設の有効活用やふるさと納税による財源確保などを主張したが、いずれも及ばなかった。