「笑っていいとも!」のアルタ、45年の歴史に幕 収益改善見込めず
東京・新宿のランドマークとして親しまれてきた商業ビル「新宿アルタ」が28日夜、営業を終了した。多くの人がアルタ前に集まり、閉店を惜しんだ。店のシャッターが閉まると、周囲から「お疲れ様!」「ありがとう!」とねぎらいの声があがった。
閉店した午後8時半、壁面の大型スクリーンに、タレントのタモリさんや渡辺直美さんらアルタに縁のある著名人のメッセージ動画が流された。アルタの末広泰之店長は「閉店が決まった時は残念に思ったが、皆様に支えられて今日を迎えられた。45年間にわたって支えてくれたお客様に感謝します」とあいさつ。最後は「いいともー!」のかけ声でしめた。
アルタは1980年4月に開業。地下2階、地上7階で、アパレルや飲食店などのテナントが入っていた。2014年に終了したお昼の人気番組「笑っていいとも!」のスタジオがあったことでも知られていた。アルタを運営してきた三越伊勢丹によると、収益改善が見込めないことが閉店の理由という。所有者のダイビルは今後について「建て替えも含めて検討する」としている。
- 【視点】
まさに“テレビとつながる場所”でした。番組の生放送が行われ、観覧の列ができたり、出演者がふらっと出てきたり。画面の向こうの世界がすぐそこにあるような、独特の空気感がありました。私自身も、高校生の時に東京を訪れた際、アルタ前で見学していたら、
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