湖西市長に前静岡県議の田内氏 無投票当選 公共交通の充実を訴える

青田秀樹
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 静岡県湖西市長選が10日、告示された。地元選出の前県議で、連合静岡の支援を受けた無所属新顔の田内浩之氏(47)のほかに立候補の届け出がなく、無投票で初当選が決まった。

 集まった支持者らに謝意を述べた田内氏は、子どものころから取り組む空手での教えを紹介し、「人格を磨き、まっすぐ、冷静に立ち向かって素晴らしい市をつくる」と語った。

 新顔市長の無投票当選は1987年の白井富次郎氏以来。8日告示だった県議補選に続いて無投票となったことについては、記者団に「選挙戦で政策をお伝えするのが本来の姿だ」と話した。

 父親の転勤先の東京で生まれた。中学進学時に湖西に「戻った」。大学時代を再び東京で過ごして遠州鉄道に就職。地域の役に立ちたいと県議となり、4期目途中まで務めた。現市長の影山剛士氏が2期での退任を表明したことで、「市民に直接かかわる仕事をしたい」と立候補した。

 防災対策の充実や、お年寄りや子どもたちのためにオンデマンド型の交通網を市内全域に張り巡らせるなど公共交通の充実を訴えてきた。民間の感覚を生かして、市立病院の経営改善にも取り組む考えだ。「県議選に挑んだ時の初心に戻り、魅力ある湖西をつくる」と話した。任期は12月から2028年12月まで。

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