過重労働、低賃金、人手不足の物流業界を救うDX 「勝負の土台を」
【言わせて!私の争点】物流業界のDXに取り組む 日下瑞貴さん
運輸会社のDX(デジタル変革)を支援しています。物流業界は慢性的に長時間労働、低賃金、人手不足です。働く人の負担を減らし、経営を効率化し、課題を解決したいと考えています。
人手不足は新しい問題ではありません。労働時間が長く、賃金が安いところに人は集まりませんから。ドライバーの賃金を上げるには運賃を上げる必要があります。しかし、物流の需要に対して供給が少ないのに、価格が上がらない。経済原理が働いていないのです。
背景には、サービスが差別化しにくく、中小零細企業が多い事情があります。引き受け手が他にいるから値上げ交渉がしにくいわけです。
さらに、値上げ交渉の土台となるデータ管理ができていない問題があります。トラックや荷主ごとの利益をタイムリーに把握しておらず、赤字の契約をやめる判断ができない。データに基づく値上げ交渉もできません。
市場原理が働くためには
これを救うのがDXです。業…
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- 【視点】
DXへの期待は、多くの職場で聞かれます。 ただ、DXを推進するには、そもそも情報がデータ化されている必要があります。物流の現場で言えば、荷物情報がデータ化されている現場は、それほど多くない印象です。 例えば、10トンのトラックに荷物を積
…続きを読む