登壇者が全員男性、やめませんか? 大学や民間で広がる「脱マネル」

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川村貴大

 登壇者が男性だけに偏ったイベントや会議は「マネル(manel)」と呼ばれる。「All―Male Panel」の略称だ。女性やマイノリティーが発言の機会を制限されるマネルをなくそうとする動きが、国内でも出てきている。

 愛媛大(松山市)は今年2月、大学主催のイベントでマネルを避けるためのガイドラインを策定、公表した。きっかけは大学のSDGs推進室が主催したシンポジウムがマネルだったことだ。

 「出席者が男性のみになっていますね」

 昨年3月、SDGs推進室長だった西村勝志特命教授は、指摘を受けてハッとした。カーボンニュートラル(温室効果ガス排出の実質ゼロ)に関するシンポジウムの準備を進めていたときのことだ。

 予定していた登壇者は全員が男性だった。しかし、指摘を受けるまでは気が付かなかった。

 「適任者で知り合いの方に声をかけたら、無意識のうちに男性ばかりになってしまっていた」

 企画した推進室の執行部も全員男性だった。

女性研究者の「水漏れパイプ」

 指摘をしたのは推進室メンバ…

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この記事を書いた人
川村貴大
松山総局|県政・教育担当
専門・関心分野
教育
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    本田由紀
    (東京大学大学院教育学研究科教授)
    2024年9月27日11時0分 投稿
    【視点】

    マネルも多いが、多数の男性の中にアリバイのように少数の女性が添えられている場合も多い。逆に、ジェンダー関連の会議やイベントには女性ばかりが集まっており、やはりアリバイのようにわずかな数の男性が参加していることがしばしばある。そのたびに、また

    …続きを読む
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    島沢優子
    (ジャーナリスト・チームコンサルタント)
    2024年9月27日13時21分 投稿
    【視点】

    スポーツの世界は「マネル」にまみれていると感じています。 少し前に「日本最高峰のフットボールカンファレンス」というセミナーの案内が手元にきました。テーマの中には「子育て」のフレーズが入っています。私のフィールドなので、その方もフライヤーを送

    …続きを読む