知らない土地の戦闘、よぎったのは娘の将来 街中に立つ女性の理由

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原野百々恵

 街中に立って、パレスチナ問題について訴える女性たちの姿があった。日本から遠く離れた場所で起きる問題に対して、何を思い、行動しているのか。

 神戸市の中心街、男女20人ほどが「STOP パレスチナへの暴力」などと書かれたプラカードを掲げ、訴えていた。主催者の疋田香澄さん(38)=神戸市東灘区=は、昨年10月からほぼ毎週日曜にスタンディングをしている。

 「恥ずかしい。知り合いに見られたらどうしよう」。昨年11月、元会社員でウェブデザイナーの塚村千尋さん(43)=同市須磨区=は憂鬱(ゆううつ)な気持ちで、人生で初めてスタンディングする神戸マルイ前に向かっていた。

 一方で、居ても立ってもいられない自分もいた。

 塚村さんはX(旧ツイッター)でイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃を知った。

 それまで「ガザ」という場所…

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この記事を書いた人
原野百々恵
神戸総局|兵庫県警担当
専門・関心分野
事件・事故、性暴力、虐待、人種差別、宗教