フランス戦の痛恨の笛に感じた「経験の少なさ」 安斎竜三の目

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B1越谷アルファーズ・ヘッドコーチ

 バスケットボール男子日本代表のパリ五輪が終わった。チャンスがあっただけに3敗という結果は悔しい。第2戦でフランスに勝ち切っていれば、最後となった第3戦のブラジルとの勝敗も変わっていたのではないか。

 大会を通して防御が気になった。3試合で293失点は多い。防御はシステムだから5人の連動が不可欠で、構築に時間がかかる。八村塁は合流から日が浅く、渡辺雄太はケガで出遅れた。影響は少なくなかったはずだ。

 ブラジル戦では第3クオーターに(マークする選手を動きの中で入れ替える)スイッチディフェンスを使って流れを変えた。だが、様々な戦術を効果的に交えて、相手を困惑させることはできなかった。

 後半にメンバーを固定して戦っていたことも無縁ではない。内情を知らない私は、なぜホーバスヘッドコーチが交代カードを切らなかったのかは分からない。前半に一通り選手を使った上で状態を見極め、主力と信じた5人に託したのだと思う。

 (前線から圧力をかける)フ…

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