第1回表舞台から消えた5人衆「今となっては幻影を見ていたような感覚だ」

有料記事砂上の5人衆 解剖自民党

森岡航平 小木雄太

 前自民党政調会長の萩生田光一(衆院東京24区)は、胸の内を明かした。「自分はしばらく表に出にくいが、みなさんとは今まで通りのつながりを大事にしたい」

 3日夜、東京・南青山の中華料理店には萩生田のほか、安倍派の衆院当選1回の数人が集まっていた。萩生田は「とにかく次の選挙だ。また国会に戻ってくることが大事だ。できる応援はするから頑張ろう」とも語ったが、居合わせた議員の1人はこう感じた。「『とにかく次の選挙だ』という言葉は、自分に言い聞かせているようだった」

 萩生田は元首相、安倍晋三の最側近として党総裁特別補佐、官房副長官、文部科学相、経済産業相、党政調会長などの要職を歴任し、政界で地歩を築いてきた。永田町での遊泳力は抜群で、首相の岸田文雄や党副総裁の麻生太郎ら主流派のほか、前首相の菅義偉や元幹事長の石破茂ら主流派と反目する面々とも気脈を通じる。

 それだけに安倍派に影響力を保ち続けた元首相の森喜朗が派内で将来を嘱望する議員を選んで名付けた「5人衆」の筆頭格だった。

 ただ、旧統一教会との深い関…

この記事は有料記事です。残り1326文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
森岡航平
政治部|与党担当

国内政治

小木雄太
政治部

国内政治、外交

特集「自民党とカネ」

特集「自民党とカネ」

繰り返される政治とカネの問題。渦中の議員の発言で振り返ります。[もっと見る]

連載砂上の5人衆 解剖自民党(全2回)

この連載の一覧を見る