皇族数確保の議論開始 野田元首相「国家千年の計、結論急ぐな」
笹川翔平 小手川太朗
安定的な皇位継承に向けた衆参両院議長と各党代表者らによる協議が17日、始まった。次世代の皇位継承資格者は秋篠宮家の長男悠仁さま(17)のみで、皇族数の確保が大きな課題になっている。各党は週1回のペースで議論を進め、6月下旬の今国会会期末までに「立法府の総意」のとりまとめを目指すが、意見の隔たりは大きい。
衆院議長公邸で開かれた初協議には、衆参両院の正副議長と自民党や立憲民主党など13会派の代表者が集まった。政府から林芳正官房長官も出席した。
政府の有識者会議は2021年末の報告書で、皇族数の確保策として①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する②旧宮家の男系男子が養子として皇族に復帰する――の2案を示し、政府は翌22年1月に国会に内容を報告した。この日は、各会派が両案への意見を述べたが、温度差が浮き彫りになった。
①案について、自民内には「…