上座に羽生善治会長、振り駒役は佐藤康光前会長 将棋指し初め式

有料記事

村瀬信也 佐藤圭司
[PR]

 将棋界の新年の恒例行事「指し初め式」が5日、東京と大阪で開かれた。東京・千駄ケ谷の将棋会館では日本将棋連盟羽生善治会長(53)らが将棋盤を挟んで1手ずつ交代で指し、1年の始まりを祝った。

 式に先立って、将棋会館に隣接する鳩森八幡神社で将棋堂祈願祭が行われた。羽生会長、前会長の佐藤康光九段(54)、十八世名人の資格を持つ森内俊之九段(53)らが玉串を奉納し、将棋界の隆盛を祈念した。羽生会長は、冒頭で能登半島地震の被災者へのお見舞いの言葉を述べた後、「千駄ケ谷の地にご縁をいただいて50年以上になる。将棋会館は今年同じ千駄ケ谷に移転を予定しており、引き続きご縁が続いていく。今後もよろしくお願いします」とあいさつした。

 指し初め式は棋士や棋戦関係者のほか、会館建設のために連盟が実施したクラウドファンディングに寄付をしたファンも参加した。駒が並べられた後、進行役の森下卓常務理事(57)が振り駒をする役に佐藤九段を指名。トップ棋士が振り駒をするという珍しい光景に、参加者は白い歯を見せた。

東西の将棋会館で行われた指し初め式。関西では、あの父娘対決も。被災経験のある谷川十七世名人は能登に思いをはせてスピーチしました。

ここから続き

 初手を指したのは京都市の宮…

この記事は有料記事です。残り1144文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません