専門家「日本海側で最大級」「これで終わりではない」 能登の震度7

有料記事能登半島地震

佐々木凌 編集委員・佐々木英輔 瀬川茂子
【動画】金沢市の地震直後の揺れの様子=土井良典撮影

 石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が発生した。この地域では3年以上にわたって、断続的に強い地震が続いてきた。専門家は今回の地震をどう見ているのか。

 能登半島北部では、2020年12月ごろから地震活動が活発になり、23年12月末までに震度1以上の地震が506回発生した。23年5月にはマグニチュード(M)6・5の地震が起き、最大震度6強を観測。今回はM7・6と規模が大きく、震度7を観測し、津波も発生した。

 東京工業大の中島淳一教授(地震学)は「群発地震の震源域の中で起きた地震で、一連の活動と考えられる。内陸型としては極めて大きい地震。一般的な群発地震では、M6を超える地震は少ない。それだけ断層が広く動いたと言うことだが、正直驚いた」と話す。

 能登半島の沖合には活断層が知られている。「今回がその断層の延長なのか、知られていなかった新たな断層なのかは現時点では分からない。余震分布などを詳細に分析する必要がある」と指摘する。

 京都大防災研究所の西村卓也…

この記事は有料記事です。残り584文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
佐々木凌
科学みらい部|宇宙担当
専門・関心分野
宇宙、原発・エネルギー、災害・防災
能登半島地震

能登半島地震

1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]