国連総会、ガザで人道的停戦求める決議採択 日本など153カ国賛成

有料記事イスラエル・パレスチナ問題

ニューヨーク=遠田寛生
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 パレスチナ自治区ガザ地区の人道危機を受け、国連総会は12日、ガザ情勢に関する緊急特別会合を開き、即時の人道的停戦を求める決議を153カ国の賛成で採択した。決議に法的拘束力はないが、国際社会の総意として、侵攻を続けるイスラエルに停戦を強く訴える形になった。決議では人道的停戦のほかに国際法に基づく民間人の保護や、人道支援へのアクセス、無条件で人質を即時解放することも要求している。

 ガザの保健省によると10月7日にイスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突が始まってから、ガザの犠牲者数は1万8千人を超えた。緊急特別会合の開催を承認した総会のスティーブ・フランシス議長(トリニダード・トバゴ)は、冒頭で「皆さんに問います。我々が何か(行動)する前に、あと何人の命が失われなければならないのか。もう時間は残されていない。殺戮(さつりく)を止めなければならない」とし、人道的停戦を呼びかけた。

 アラブ諸国を代表してエジプ…

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2023年12月13日9時29分 投稿
    【視点】

    今回の賛成153カ国は、昨年3月のロシア非難決議に賛成した141カ国を大きく上回っています。 今回反対したのは米国、イスラエルのほか、オーストリア、チェコ、グアテマラ、リベリア、ミクロネシア、ナウル、パプアニューギニア、パラグアイの計10

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