発達障害ある子への声かけ学ぶ講演会 「具体的に示してあげて」
土居恭子
発達障害のある人への対応の仕方を学ぶ講演会が3日、高松市の男女共同参画センターで開かれた。保育士や保護者ら約80人が参加し、実際の場面を想定したロールプレーで、伝わりやすい言葉のかけ方などを学んだ。
講演会は「香川LD周辺児(者)親の会」が企画。会では、障害によって社会生活に困難が生じて、精神疾患などの二次障害にならないために活動しており、今回の講演会も、そうした取り組みの一つだという。
講師として対応を解説した四国学院大学の野崎晃広教授(障害児心理・臨床)は、子どもが他人の持ち物を取ってしまった場合の対応を例示。落ち着いて、「戻します」と声をかけ、それでも聞き入れない場合は、10からカウントダウンをして0になるまでに返すように指示する、などと説明した。
「障害のために衝動を抑えることが難しい。行動を否定するのではなく、具体的にどんな行動をしたらいいのかを示すと、本人が好ましい行動パターンを理解できる」と説いた。
会の活動に関する問い合わせは、代表の井本久美子さん(090・9553・1030)へ。(土居恭子)