ホークスある限り ファンや選手、OB集う店 南海時代から半世紀

有料記事

永田豊隆
[PR]

 プロ野球・南海ホークスがかつて本拠地をおいた大阪で、選手やファンの交流の場となってきた料理店が50年を迎える。球団が福岡に移転してダイエー、ソフトバンクと名称が変わった今も熱心なファンが通い、元選手らも顔を出す。「ホークスの名がある限り」と――。

 7月1日の対埼玉西武ライオンズ戦。ソフトバンクが序盤から4点をリードすると、カウンター席で歓声が上がった。

 「南海と違(ちご)うて、つよ(強く)なったなあ」「弱いなりに楽しむのも慣れてるけどな」

南海最後の優勝年に開店

 水割り片手に昔話に花が咲く。壁や天井は歴代選手の写真やサイン色紙でぎっしり。

 大阪の繁華街、道頓堀のビル1階にあるスポーツバー「難波のあぶさん」。2階の土佐料理店「土佐武」とともに、オーナーの武知義一さん(70)が経営する。

南海最後の優勝年に開店

50年間の歴史を刻んだ店。記事の後半では、ダイエー・ソフトバンク時代のレジェンド・川崎宗則さんも思い出を語ります。

 土佐武は1973年10月、南海として最後に優勝した年にスタートした。

 同じ高知県出身の妻喜代美さ…

この記事は有料記事です。残り1646文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    永田豊隆
    (朝日新聞記者=貧困、依存症、社会保障)
    2023年7月16日20時8分 投稿
    【視点】

    筆者である私の故郷は福岡です。物心ついたころ、この地で黄金時代を築いた西鉄ライオンズはすでにありませんでしたが、伝説的なプレーの数々は親や祖父母の世代からよく聞かされました。  後にライオンズは埼玉・所沢に移転。地元のチームがない10年間

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    中島隆
    (朝日新聞編集委員=中小企業の応援団長)
    2023年7月19日7時12分 投稿
    【視点】

    わたしは南海ホークスがダイエーホークスに変わったとき、鹿児島から福岡の経済部に異動してきました。ダイエーの故中内会長兼社長が福岡に来るたびに、福岡空港でお迎え(待ち伏せ、ともいいます)をして、ひと言ふた言話す日々でした。当時の本拠地は、いま

    …続きを読む