第2回宿題ができない発達障害の娘 「配慮しない」校長の言葉で母は動いた
熊井洋美
A-stories 発達「障害」でなくなる日
漢字プリントに計算ドリル、日記……。
当時、小学校3年生だった娘(13)は、「学校の宿題を片付けられない」といつも泣いていた。
「なんで宿題をやらないの?」
母(49)が尋ねると、やらないのではなく「できない」という。
運の悪いことに、当時の担任は昭和時代をほうふつとさせる熱血漢だった。「根性でやれ!」「やればできるはずだ!」とクラスの子どもたちを怒鳴っていた。
でもいくら頑張っても、限界だった。娘は「自分はバカだ」と大泣きし、暴れることもあった。担任に怒鳴り散らされるのがわかっているから、「学校に行きたくない」と口にする朝も増えてきた。
無理して登校させることはない――。母はそう考え、週に2日ほどは自宅で過ごすようになった。
4年生になったとき、娘が宿題ができない原因がわかった。
きっかけは、学校から届いた1通の手紙だった。
手紙には、「教科書の音読が…
【秋トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら