小学校からプログラミング的思考を重視 来春からの教科書、記述倍増

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嘉幡久敬 弓長理佳
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 今回合格した教科書では、プログラミングやプログラミング的思考に関する記述が大幅に増えた。前回の2018年度検定でプログラミングを取り上げた教科書は、全81点のうち算数を中心に26点だったが、今回は申請された78点のうち51点が取り上げた。教科も国語、算数、理科、図画工作、家庭、英語と多岐にわたった。

 国語では2社2点が記述を追加した。東京書籍は5年で、絵本なども出版しているプログラマーで翻訳者の鳥井雪さんの文章を掲載。難しく思えるプログラミングも、「言葉が、実はいろいろな情報をふくんでいる」ことに気付けば、課題解決に活用できるという内容だ。

 担当者は「子どもたちは学習にもタブレット端末を活用するデジタルネイティブ世代。言語の面からプログラミングについて触れることで、国語の学習が身近なところで活用でき、生活を豊かにしていると感じてほしい」と話す。

 光村図書は6年の巻末にプログラミング的思考について学ぶ資料を載せた。「複雑な問題や課題も、小さく分けて考えると、解決への糸口が見つかります」「うまくいかないときは、その原因を考え、それに合った修正方法を考えることが大切です」などと説明。担当者は「プログラミングを直接的に説明したわけではないが、考え方の基礎を身につけることで実際のプログラミングにも応用できるようになってほしい」と言う。

 算数や理科では、コンテンツ作りに各社とも力を入れた。

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