海底に沈めたクジラどうなる? 専門家「自然のサイクルの中に…」
高井里佳子
大阪湾の淀川河口近くで見つかり、死んだオスのマッコウクジラ(体長約15メートル、体重約38トン)が19日、大阪市が手配した作業船で紀伊水道沖の海底に沈められた。「淀ちゃん」と呼ばれたクジラの今後は、どうなるのだろうか? 専門家は「自然のサイクルの中に戻っていく」と話した。
神奈川県横須賀市にある国立研究開発法人・海洋研究開発機構。海洋生物環境影響研究センター長の藤倉克則さん(58)は「クジラが海底に沈むと、深海生物のえさになり、数十年かけて分解される」と話す。
藤倉さんは、死後に沈められたクジラに、複数種の生き物が1カ所に集まる「生物群集」の様子を調べた経験がある。
肉を食べ、骨に根を張る存在
この研究などによると、まず…
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