22日に閉幕した中国共産党大会が選出した新たな党幹部の名簿から、最高指導部の顔ぶれが大きく変わることが明らかになった。3期目続投を確実にした習近平(シーチンピン)氏に対し、党序列2位の李克強(リーコーチアン)首相は一線から去る。腹心で周囲を固めてきた習氏は「外様」を退場させ、さらに権力集中を強めることになる。
李氏は22日の閉幕式で、硬い表情が目立った16日の開幕式と比べ、態度も表情もリラックスした様子だった。習氏が閉幕を宣言したあと、互いに向き合う場面もあったが、握手や言葉を交わすことはなかった。
習、李両氏は2007年に同じタイミングで党最高指導部入り。毛沢東、鄧小平、江沢民、胡錦濤に続く「第5世代」の中核として、並び立つ存在だった。
ただし、2人が持つ背景は大きく異なる。
エリート養成機関vs紅二代という「血統」
胡氏と同じ党青年組織の共産…