プーチン氏肝いりの経済フォーラム開始 参加者激減、「反欧米」演出

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 ロシアのサンクトペテルブルクで15日、プーチン大統領肝いりの国際経済フォーラムが始まった。ウクライナ侵攻の影響で欧米からの参加が激減する一方、目立つのはアフリカからの招待客で、「メディアは欧米が支配している」とロシアを擁護する声も聞かれた。

 華やかな企業ブースでの発表が終わると、大勢の来場者が拍手でたたえた。近くでは、記者たちが経済担当大臣を囲んでいた。

 16日、国際経済フォーラムの会場に入ると、ロシアの政府や企業、メディアの関係者らで以前と変わらぬにぎわいを見せていた。

 フォーラムは1997年に始まり、今年は25回目の節目となる。国内外からロシアへの投資を促すのが目的だが、2000年代半ばからはロシア大統領が毎年参加し、政治的メッセージを発信する場として注目が高まった。

 例年は、140カ国以上から1万人以上が参加していた。だが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて欧米や日本が厳しい対ロ制裁を科したため、今年は参加者が激減するとみられている。

 そんな中、ひときわ目立って…

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2022年6月17日10時10分 投稿
    【視点】

    サンクトペテルブルク経済フォーラムは、普段なかなか接触する機会がない政府高官に直接話を聞ける貴重な機会でした。6年前の今日、私はフォーラムのサイドイベントとして開かれた5キロランに参加。車両を全面通行止めにした早朝のサンクトペテルブルク中心

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