「DA PUMP」ISSAさん ヒット曲に込めた「共存」への思い

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聞き手・光墨祥吾
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 ダンス&ボーカルグループ「DA PUMP」のリーダーで、ボーカルのISSA(イッサ)さん(43)は、沖縄本島中部にある米軍嘉手納基地のそばで生まれ育ちました。沖縄とアメリカの「チャンプルー文化」に触れながら、独自のダンススタイルを磨いていきました。2018年に世代を超えてヒットした「U.S.A.」の歌詞は、アメリカに憧れを抱く少年時代の自分に重なっていると言います。一度聞いたら忘れられない「♪カ~モン ベイビー アメリカ」のリズムに込めた「共存」への思いを聞きました。

ISSA

歌手。1978年生まれ。本名は辺土名一茶(へんとないっさ)。96年にダンス&ボーカルグループ「DA PUMP」を結成し、翌年にデビュー。5年連続で紅白歌合戦に出場した。2018年には、洋楽が原曲のシングル曲「U.S.A.」が大ヒット。テレビ番組やミュージカルなどにも出演し、マルチに活動する。

――地元はどんなところですか。

 「沖縄市の中心部で『コザ』と呼ばれるところです。米軍嘉手納基地の第2ゲートの近くで、高校まで暮らしていました。コザは、24時間眠らない街でした。米兵が街と基地内をいつも行き来しています。歩いていると、米兵から道を尋ねられたり、お気に入りのお店を聞かれたり。米兵を客にする店を営んでいる沖縄の人もいれば、それを目当てに来る外国の人もたくさんいる。人の交流が多い、共存の街でした」

――いまも地元に帰りますか。

 「結婚する前は月に1回くらいの頻度で帰ってました。帰ると、ほとんど沖縄市から出ません。昔からの仲間と、お酒を飲んでしゃべったり、海を見に行ったり。仲間や家族と過ごす時間が多い。高校生までのコザの街の風景は、今も残っています。当時と比べれば、人の活気がなくなり、シャッター街になっているところもありますが、街並みは変わっていません」

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――他に変わっていないところはありますか。

 「米軍機の音はずっと聞こえ…

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