中絶に罪悪感…でも家庭を築きたい 美輪明宏さん「信じましょう」

有料記事悩みのるつぼ

悩みのるつぼ 相談者

 15年近く前、大学生の時に当時付き合っていた彼との間に子供ができ、中絶しました。

 妊娠検査薬で陽性の反応が出た時は、とてもうれしかったのを今も覚えています。しかし私は就職の内定が出たばかり。彼も社会人1年目で、誰にも相談せず2人で中絶を決めました。

 彼は優しく励ましてくれました。「このことにとらわれてはいけない」とも言ってくれましたが、私は処置後、子の命を奪ったことに自己嫌悪するようになりました。彼とは結婚するつもりでしたが、セックスにも嫌悪感を覚え、婚約を破棄しました。別れる際に「今後は連絡を取らない」と言われました。それも優しさだと思い、彼に対する恨みは一切ありません。

 しかし、取り返しのつかないことをしてしまったと後悔しない日はありません。誰にも話すことができませんでしたが、30代半ばに差し掛かり、カウンセラーに相談をして、自分を許そうと思えるようになりました。

 それでも、子をあやめて罪に問われた親の記事を読むと、「自分の栄養を分け与え、この世に産んだ親は罰せられているのに……。私も人殺しではないか」と考えてしまいます。

 とても身勝手だと思いながらも、誰かと結婚して、子供を産み、家庭を築きたいという夢があります。過去の悲しい過ちを受け入れながら前に進むアドバイスをいただけると幸いです。

回答者 歌手・俳優の美輪明宏さん

 これは、とても内面的な問題…

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