アフガンとミャンマーの国連大使、当面は交代せず 国連側が決定延期

ワシントン=藤原学思
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 ミャンマーアフガニスタン国連大使が当面、据え置かれることになった。各国代表の正統性について議論する信任状委員会が1日、米ニューヨークの国連本部で会合を開き、両国の代表については決定を延期することで合意した。

 委員会が「延期」を決めた場合、それまでの大使が加盟国の代表としての権利を保つことができる。ミャンマーのチョーモートゥン大使は国軍によるクーデターが起きる前、アフガニスタンのイサクザイ大使はタリバンが実権を握る前に、それぞれ着任した。ともに国連で国軍やタリバンを批判し、それぞれの本国から交代する「後任」を指名されていた。

 委員会は米国、中国、ロシアを含む9カ国の代表で構成される。「延期」決定は、議長国を務めるスウェーデンのエネストローム国連大使が報道陣に明らかにした。だが、延期の期限については明言せず、両大使の不安定な状況は変わらない。委員会は今後、議論を報告書にまとめ、193カ国で構成される国連総会に提出される。(ワシントン=藤原学思

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