お土産求め秋葉原に五輪関係者続々「バブルなんて幻想」
片田貴也
閉幕が迫る東京五輪。街では、競技や業務を終えた大会関係者が、お土産などを買う姿が目につく。新型コロナウイルスの感染対策のため、海外から来た選手や関係者たちが一般の人と接触しない「バブル方式」が取られているはずだったが……。
海外の選手、お土産求めて
強い日差しが降り注ぐ3日夕、東京・秋葉原の電気街。
普段の週末には歩行者天国になる中央通り沿いにある大手電器量販店から、購入したミラーレスカメラを片手に、男性3人組が出てきた。半袖短パンの私服に、首には「オリンピック選手」と書かれた資格認定証。歩道にある柵に腰掛け、記念撮影を始めた。
男性らは、海外から来た陸上選手だという。7月26日に来日し、翌日4日に出国予定だったため、選手村(東京都中央区)からタクシーに乗ってお土産を買いに来たという。
新型コロナ対策のため、関係者の行動を規制する「プレーブック」では、選手らには外部との接触を遮断する「バブル」が適用される。移動先は選手村や競技会場などに限られ、交通手段は専用車両を使う。大会運営のスタッフや報道関係者らは、入国後15日目以降は街中での取材も可能で、公共交通機関も使えることになっている。
ただ、組織委によると、選手…