社民党「分裂」、残留か立憲合流か 揺れる地方組織

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神野勇人 枝松佑樹 中沢絢乃 藤原慎一
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 かつて首相をも出した老舗政党の社民党が、分裂の危機を迎えている。国会議員はわずか4人。退潮の流れが止まらない中で浮上した立憲民主党との合流に加わるべきか、党を存続させるべきか――。地方議員の4割を抱える九州・沖縄の各県連合は、決断を迫られている。

 社民は昨年から立憲との合流協議を続けてきたが、今年2月、合流に慎重な福島瑞穂氏が党首に就くと反対論が拡大。先月22日の党常任幹事会では、解党して立憲と合流する方針を断念し、離党した上で立憲に加わる合流組と残留組に分かれる事実上の「分裂」が決定的となった。今月14日の臨時党大会で分裂を容認する方針を確認するという。

 地方議員約480人の4割近くを占め、党を支える「一大基盤」となってきた九州・沖縄でも、各県で対応が割れている。村山富市元首相の地元で、現職国会議員2人が所属する大分は合流賛成で一致し、県連合は解散する見通しだ。

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 2日には、大分市で常任幹事…

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