救急車が道を誤り転院搬送遅れる 70代男性、翌日死亡

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 東京消防庁は12日、救急車が道を誤ったことで病院への到着が16分遅れ、搬送した傷病者が死亡した、と発表した。遅れと死亡の因果関係は不明。同庁は「カーナビゲーションの確認などを徹底し、類似事案をなくしていく」としている。

 死亡したのは70代男性。東京都品川区の病院の要請で、7日夜に江東区の病院に転院搬送した。首都高速湾岸線に「大井」から乗るルートが最短だが、乗務員が道を誤り、首都高中央環状線に「大井南」から進入。同庁の推計で到着が16分遅れた。カーナビを使ったが、道路工事で走行中にルートが変わり、混乱したという。

 男性は搬送前に意識があったが、救急車の中で吐血し、意識レベルも低下。搬送先の病院で翌8日に死亡した。同庁は男性の病名や死因などについて「ご遺族の意向で明らかにできない」としている。

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