インドのムカジー前大統領が死去 コロナに感染し入院

奈良部健

 インドのプラナブ・ムカジー前大統領が31日、ニューデリーの病院で死去した。今月10日に新型コロナウイルスへの感染がわかり、入院していた。84歳だった。

 インド独立前の1935年、東部西ベンガル州で生まれた。大学教員やジャーナリストを経て、69年に国民会議派から上院議員に初当選。父親も独立運動に加わった会議派のメンバーで、地方幹部だった。財務相や外相、国防相などを歴任し、2012年から17年まで第13代大統領を務めた。

 モディ首相は、ツイッターで「インドは彼の死去に深く悲しんでいる。彼は私たちの国家に忘れ去られることのない足跡を刻んだ。すべての人々から尊敬された人だった」としのんだ。

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この記事を書いた人
奈良部健
サンフランシスコ支局長
専門・関心分野
テック、インド、財政と政治、移民難民、経済安保