驚異の粘り、2局357手 ファイター深浦九段が熱闘

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佐藤圭司
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 藤井聡太七段(17)が3連覇に挑む「第13回朝日杯将棋オープン戦」(朝日新聞社主催)の本戦1回戦で、豊島将之名人・竜王(29)と深浦康市九段(47)が、解説者も絶賛する濃密な戦いを繰り広げた。名古屋市中区の朝日新聞名古屋本社で公開対局の形で指され、先手番の深浦九段が179手で勝って8強入りを果たした。

 豊島名人・竜王は、将棋界のビッグタイトルである名人と竜王を併せ持った、史上4人目の棋士で、現在の将棋界の第一人者だ。一方の深浦九段は、王位のタイトルを3期保持した名棋士。簡単には勝負を投げ出さない粘り強さに定評がある、情熱を秘めた棋士だ。

 序中盤で深浦九段がリードを奪い、豊島名人が妖しい勝負手も織り交ぜ、粘り強く指し続ける展開。大盤解説会場では「まるで、粘り強さが身上の深浦九段のような粘り」と感嘆の声が上がった。互いに攻防手を連発する難解な終盤戦に突入。解説者を務めた藤井猛九段は「どちらが勝つか分からない。久々に見る好局」と絶賛した。

驚異の粘り、ファイター深浦九段

濃密な将棋を2局続けて指した深浦九段の思いは。記事後半には、藤井猛九段らが登壇して盛り上がった大盤解説会のノーカット動画も掲載しています。

 10時に対局開始。序盤は「…

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