神戸市教委、組み体操を全面禁止に 小中学校で事故多発

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川嶋かえ
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 体育行事での組み体操について、神戸市教育委員会は20日、市立小中学校での実施を来年度から全面的に禁止することを決め、全校長に通知した。練習中の事故の多さを危ぶみ、久元喜造市長が中止を求めていたが、市教委側が応じず、その後、骨折6件を含む51件の事故が起きていた。

 組み体操の禁止は、この日開かれた市教委定例会議で、5人の教育委員が全員賛成して決まった。多人数による大技の「タワー」や「ピラミッド」だけでなく、肩車や倒立、ひざの上に立つ「サボテン」など2~3人で取り組む技でも事故が起きているため、全面禁止に方針を切り替えた。

 市教委は、組み体操に代わって子どもたちが一体感を得られる演目の例として「ソーラン節」や、隊形を組んで前後左右に動く「集団行動」などを挙げた。

 神戸市立の小中学校では昨年…

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