部分日食、26日に各地で 太陽を見るには専門グラスを
太陽の一部が月に隠される部分日食が26日夕、全国各地で見られる。グアムやシンガポールでは、月が太陽にすっぽり入ってリング状に見える金環日食が観察できるとあって、多くの天文ファンが訪れそうだ。
日本では26日午後2時から2時半ごろに太陽が欠け始める。欠ける量は南の地域ほど大きく、那覇で36%、福岡で23%、京都で25%、東京で27%、仙台で23%、札幌で16%。東日本や北日本では、欠けたまま日没になる「日入帯食(にちにゅうたいしょく)」となる。
26日は冬至の直後で太陽が低いため、空が開けた見晴らしのいい場所でないと観察しにくい。ただ、太陽をサングラスや黒い下敷きを通して見たり、望遠鏡で観察したりするのは非常に危険で、国立天文台は「絶対にやってはだめ」と警告する。専用の日食グラスを使うよう呼びかけている。
日本で日食が見られるのは今年1月6日の部分日食以来。次は2020年6月21日に部分日食があり、台湾などでは金環日食が見られる。(石倉徹也)