現在の仕事・担当
東京本社で国際ニュースを担当。世界各地で起きる出来事について、有識者にインタビューし、読み解き記事を書いています。
特集「8がけ社会」にも携わっています。働き手が現在の8割(8がけ)にまで減ると見込まれる2040年の日本で、どんな問題が起きるのか、打てる手はあるか、取材しています。
バックグラウンド
1990年生まれ。神戸のニュータウンで育ちました。4歳のときに阪神淡路大震災が起きましたが、ほぼ記憶はありません。その影響かはわかりませんが、戦争や災害の「記憶」に関心があります。
大学は法学部でした。ナショナリズムに興味を持ち、東アジアの近現代史を学びました。日中・日韓関係が悪化し、在日コリアンに対するヘイトスピーチが問題化した2010年代はじめのことです。
14年に入社。15年からは長崎で勤務し、被爆者の人生を聞き取って「ナガサキノート」という連載で紹介しました。18年からの約6年は文化部を足場に、メディアや論壇を取材。途中2年は福岡で勤務し、争いや災害にまつわる昔話や伝承を収集しました。
仕事で大切にしていること
令和生まれの子どもが大人になるころには、よりよい社会になっているだろうか。子どもが生まれてから、未来のことを考えるようになりました。未来をテーマにインタビューしたときの、小説家・多和田葉子さんの言葉をよく思い出しています。
「人間は200年は生きられないけれども、紙は記憶を伝えてくれる。一見はかなくて、弱々しい。なんだけれども軽やかさがあって、実は粘り強い。そのイメージで生きたいですよね。未来」
メディア状況が変化しても、大切だと思ったことを言葉で届けることができる、軽やかで粘り強い記者でありたいです。