斎藤徳彦

中国総局長
専門・関心分野国際経済、中国の経済・政治

現在の仕事・担当

中国大陸と台湾とで7人の記者を置く中華圏の報道のとりまとめに当たっています。日本にとっての存在は巨大なのに、近年の関係は冷え込みが続きます。変わり続ける大国を報じるには、我々の側もいつも「これまで通り」をどう乗り越えていくのかが問われていると感じています。

バックグラウンド

小学校中学年からは東京育ち。東京大教養学部では社会学とその周辺に興味を抱いておりました。入社は「就職氷河期」と呼ばれたころ。鳥取と神戸での勤務を経験した後、2004年に東京経済部へ。電機業界、商社業界、流通業界、金融界のほか、財務・経産・厚生労働の官庁をウオッチしてきました。中国との縁は社内の制度で09年に北京へ語学留学してからです。13年からの4年間の北京赴任では高速成長が曲がり角にさしかかった中国経済の姿を報じました。23年からの今回の勤務は、政治・外交分野を含めて観察を続けています。

仕事で大切にしていること

理想だけではメシは食えません。日々書いてきた原稿の多くは、市場原理や政策判断、そして国際社会のパワーバランスといった散文的な事情に左右される世界の話でした。それでも、自由や民主主義、あるいは権力の監視といった理念を手放さずに口にも出せる。時に人の心を震わせる物語を世に出すことができる。それが、報道の仕事がビジネスとしてはますます苦境に立つ中、私たちのよって立つ所なのだと信じています。

著作

  • 『紅の党 完全版 』(朝日文庫、2013年)=共著
  • 『日中関係史 1972-2012 III 社会・文化』(東京大学出版会、2012年)=共著
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