(記者解説)福島第一、霧中の廃炉 デブリ回収難航、根拠なき「2051年完了」 福地慶太郎

有料記事

 ・福島第一原発の廃炉は、政府と東京電力が掲げる2051年までの完了は非現実的だ

 ・溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を取り出すには100年超かかるとの試算もある

 ・処理水問題の反省も踏まえ、地元と丁寧な対話を重ねて現実的な工程を探るべきだ

     ◇

 「燃料デブリが原子炉内のどこにどれぐらい分…

この記事は有料記事です。残り2947文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    小熊英二
    (歴史社会学者)
    2024年11月4日20時53分 投稿
    【視点】

    「あとは野となれ」なら別だが、およそ費用対効果の悪い産業としか考えられない。時間も費用も人間が産業として管理できるスケールを超えている。技術者のロマンと愛着はわからないでもないが、人間が責任のとれる範囲でやってほしい。

    …続きを読む