(政治季評)原爆開発描いた「オッペンハイマー」 映画の熱量、描かれぬ被害想起 重田園江

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 クリストファー・ノーラン監督の映画「オッペンハイマー」が3月29日、ようやく日本で公開された。世界興行収入10億ドルに迫る大ヒットにふさわしい気迫みなぎるこの作品は、原爆開発という日本では看過できないテーマを真正面に据えている。ここでは映画の「裏面」をなす二つの事柄について述べたい。

 一つは、ア…

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