(想 夜明けに出ていく船)地面の下、広がる想像の世界 詩人・小池昌代

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 人間の憂慮とは無関係に、一年のうちでもっとも美しい季節がやってきた。そう、自然はいつだってわたしたちに頓着せず、どこまでも無情に広がっている。だからこそ美しい。わたしが苦しんでいても優しい言葉なんかかけてこないし、大丈夫だなんて気休めも言わない。自然に働きかけ、祈ったり詩歌に詠んだりするのは、もっ…

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