香港、新たな治安条例案 スパイ活動禁止、統制強化の懸念

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 香港政府は8日、治安関連の新たな条例案を立法会(議会)に提出し、審議が始まった。市民の強い反対で長く棚上げされてきたが、中国による急速な香港の統制強化を受け、親中派一色の立法会で可決されるのは確実だ。香港における自由がさらに厳しく制限される恐れがあり、米欧からは懸念が示されている。

 香港の治安関…

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    倉田徹
    (立教大学法学部教授)
    2024年3月10日11時2分 投稿
    【解説】

    研究者として私が懸念しているのは「扇動罪」の対象拡大と厳罰化です。9日・10日と、異例の週末終日の会議で条例案は審議されていますが、その過程でこの条例を担当する保安局長は、かつて発行されていた、反政府的な新聞『蘋果日報』を所持していることが

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