(書評)『日本思想史と現在』 渡辺浩〈著〉

有料記事

 ■先入観を覆す東洋と西洋の対話

 日本の政治思想は、自国だけを対象とする内向きの思想だというイメージがあるかもしれない。だが、それは違う。徳川時代の思想史の研究で国際的に知られる著者が発表してきたエッセイや書評を収録する本書では、荻生徂徠(おぎゅうそらい)からルソーまで内外の思想家が自在に対話す…

この記事は有料記事です。残り793文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません