(書評)『評伝クリスチャン・ラッセン』原田裕規〈著〉 『とるにたらない美術』原田裕規〈著〉

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 ■美術に見下された者たちの逆襲

 ラッセン、と切り出して今どれだけの読者が具体的なイメージを持つのだろう。イルカたちが楽園のような海で自由に泳ぐ様を描いた画家、と書いても知らない人にはわからないかもしれない。けれども、ひと頃の日本でラッセンの絵が一世を風靡(ふうび)したのは紛れもない事実だ。

 だ…

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