(斜影の森から:33)焚書への抵抗、ルーズベルトの言葉と映画 福島申二

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 きのうが生誕150年だった文豪サマセット・モームは、75歳の誕生日に今までで一番うれしかったことは何かと聞かれて、こう答えたそうだ。

 「戦場にいる兵士から、あなたの作品を読んだが、一度も字引の厄介にならなかった、という手紙をもらったとき」だと。平明と達意を旨とした作家らしい、ちょっといい話である…

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