(天声人語)かけこみの年賀状

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 生まれるものあれば、消えるものあり。見坊行徳(けんぼうゆきのり)ら編著『三省堂国語辞典から消えたことば辞典』には、その名のとおり、一度は辞典に掲載されたが、改訂によって削られた項目が収められている。なんと「携帯メール」もその一つだ。時の流れはおそろしい▼「着メロ」「赤外線通信」などと共に、2022…

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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2023年12月30日14時2分 投稿
    【視点】

    こんな句も。 世のつねに習ふ賀状を書き疲る  富安風生(1885 - 1979) 対人疲れとも場疲れとも違う、年賀状を出すかどうかを思い悩んだり、年賀状に何を書くかを思い悩んだりする気疲れ。この句の作者は、面倒だなと思いながらも

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