(光のたまごたち)唯一無二の声、いつだって 石井麻木

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 1年の終わりに。

 悲しみを捨てることができないでいる。

 天衣無縫を絵に描いたような存在が、永遠なんてない世界で永遠になった。天使だったことを思い出したのか羽をはやして光の向こう側に還(かえ)ってしまった。かみさまも月も星も雷も青空も、みんながそばに置きたがった。

 光の海を泳ぎながら、その先に…

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