米中が影響力を争う台湾で、来年1月に蔡英文(ツァイインウェン)総統の後継を決める総統選がある。かつて「アジアの孤児」と呼ばれた独裁体制の島はいま、熱い民主主義と多様性を誇る地になった。蔡政権の中枢で政策立案に関わり、総統のスピーチライターでもあった姚人多さんに、台湾社会の変化と選挙の行方を聞いた…
- 【視点】
姚人多氏は蔡英文総統に毎日会う本当の側近でスピーチライターだった。そのスピーチは美しく、修辞に満ちていて、心を揺さぶるものだった。途中、たもとを分かったのは、政治の情念のなせる業だったのだろう。 彼が政権を振り返るまで時間が必要だったのか
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