いつものように粛々と、自民党の国対委員会が終わりかけた時だった。1988年の夏。手が挙がった。「連日リクルート事件で大騒ぎなのに、わが党では何の論議もありません。党自ら調査に乗り出し、対策にとりくむべきではありませんか」▼発言したのは、のちに新党さきがけをつくる武村正義氏。発言を機に、政治とカネの…
- 【視点】
■メディアは「リクルート事件の再来」という言葉を雑に使うな パーティー券疑惑をめぐって「リクルート事件の再来」という言葉が日々、メディアに掲載される。「政治とカネ」の問題であり、多数の政治家に疑惑が飛び火しているという点ではたしかに似て
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