(多事奏論)行動する傍観者 「おせっかい」していいですか 岡崎明子

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 師走が訪れるたびに、胸が痛む。

 その日、私は東京・渋谷駅の通路を娘と歩いていた。確か、子どもの習い事に向かう途中だったと思う。30代ぐらいの母親が、4、5歳の男の子を罵倒している場面に出くわした。「てめえ、ふざけんなよ」「一人で帰れ」。その子は「ごめんなさい」と泣きながら謝っている。

 何とか救…

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