(ひと)堀由貴子さん 岩波書店「世界」を四半世紀ぶりにリニューアルする編集長

有料記事ひと

 「自分の雑誌」とはどうしても思えない。それが、編集長としての出発点だった。寄稿者は男性研究者ばかり。生活感のある論考も少ない。なによりその重厚な「面構え」が、気軽に手に取ることをためらわせる。「多様な人に小脇に抱えてもらいたい」。四半世紀ぶりのリニューアルに踏み切った。

 新デザイナーに迎えた須田…

この記事は有料記事です。残り427文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    田渕紫織
    (朝日新聞社会部記者=メディア、子ども)
    2023年11月29日11時19分 投稿
    【視点】

    『世界』を手にすると、まず堀編集長の後記から読み始めることにしています。あるときは、出身地の公園の再開発から、辺野古の最高裁判決まで。あるときは、ウクライナ侵攻から、保育士の大量退職まで。丁寧に構造を追いながら、足元の生活と地続きの目線を、

    …続きを読む