(書評)『続 窓ぎわのトットちゃん』 黒柳徹子〈著〉

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 ■今なお繰り返される戦火の犠牲

 防空壕(ごう)の隙間から空を見上げると、空が一面まっ赤に染まっているのがわかった。焼夷(しょうい)弾が落ちて火事になって、空が赤くなるのはそれまでに何度も見ていたけど、その夜の空は恐ろしいほどの赤さだった。

 本書のこの一節は、子どもの目に映った光景を描いたものだ…

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