(社会季評)白黒カラスをめぐる旅 政治的鬱、無力感をまず肯定 東畑開人

有料記事

 この夏、ポーランドとイスラエル、そしてパレスチナ自治区を巡る旅をしていた。ポーランドの目的地はアウシュビッツ強制収容所跡地。ホロコーストを受けてイスラエル建国に至ったユダヤ人の歴史を辿(たど)る旅だ。

 旅のよいところは、普段は思いが及ばない現実を、想像するようになることだ。たとえば、公園で見かけ…

この記事は有料記事です。残り2097文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら