(はざまの時代に 世界演劇祭@ドイツ:上)理解できないもの、引き出される感情

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 舞台上の椅子に腰掛けたエプロン姿の「主婦」(兵藤公美)が、観客に、腕の良い家畜人工授精師として働いていた独身時代を語り出す。やがて、白ブラウスに黒スカートの女性十数人によるコロスが入場。人間に搾取される乳牛の悲しみを歌い出すと、客席から笑い声が起きた。

 市原佐都子作・演出の舞台「バッコスの信女―…

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