(語る 人生の贈りもの)中西準子:13 情けない、基準値も決められぬ国

 ■環境工学者・中西準子

 《2011年の東京電力福島第一原発の事故でも提言を続けた》

 リスク管理には二つの異なる考え方が同居しています。ある許容値(閾値〈いきち〉)以下なら安全だとする考え方と、許容値がなくリスクをゼロにしなければならないという考え方です。前者は食品の安全性など、後者は事故や災…

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