(書評)『逃亡の書 西へ東へ道つなぎ』 前川仁之〈著〉

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 ■世界に対するラディカルな抵抗

 この十年近く、著者は「逃げる技法」について調べ、考え続けてきたと書く。

 戦乱や災害から、ときには貧困から――。もといた場所を生きるために離れ、逃れた人々の知恵は、彼らを受け入れた人々を描くことにもつながる。そして、〈逃げて生き延びた者たちは、苦境に置かれた故国を…

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