(書評)『迷宮遊覧飛行』 山尾悠子〈著〉

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 ■えも言われぬ幻惑的世界の源泉

 山尾悠子という作家は1970年代半ばから日本の幻想文学のシーンを牽引(けんいん)してきた。彫琢(ちょうたく)された言葉がある強烈なイメージを結び、読者の脳内でスパークする。ストーリー(筋)が物語を支えるというより、濃密で持ち重りのするシーンのつらなりに詩情が宿り…

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